November 06, 2007

「えんちょうが よかった」

 昨日は父ちゃんが会合で夜遅いので,エルと母ちゃんはじぃじばぁばに甘えて一緒にご飯を食べさせてもらうことになっていた.じぃじは夕方5時過ぎには「腹減った!めし!めし!」という人なので,あまり待たせてもな,と思い,延長保育をキャンセルして6時過ぎに迎えに行くことにした.

 ところが,迎えに来た母ちゃんの顔を見るなり畳に突っ伏して,ぶ~たれているエル.担任のM先生によれば,5時45分に延長保育のお友達がちゅうりっぷ組のお部屋から延長保育の部屋に移動する時,「えるちゃん,えんちょうじゃないの?」と半泣きだったらしい.廊下に出てからも「えんちょうが よかった」とぶつぶつ言いながら座り込んでいる.ちょうど担任のS先生が延長保育の部屋から出てきて,「あらあ,いつもはお迎え待っとるのに.」と笑われた.大きいお兄ちゃんお姉ちゃんと一緒に過ごす延長保育では,どちらかというと馴染みの先生にくっついていることが多く,他のお友達のお迎えが来ると,ちょっぴり涙が出ることもあるらしい.「じゃあ,明日は延長にしようね.じぃじばぁば待ってるから早く帰ろう!」となだめる母ちゃんに首を振るエル,延長じゃなかったことは納得いかないし,言われる通りに帰るのも癪らしい.「帰りたくないわけじゃないけど,母さん,困らせたいんじゃねぇ.」とS先生.ようやく家に帰ってからも,迎えに出てくれたじぃじに「えんちょうが よかった…」とブツブツ.

 母ちゃんが会議などで遅くなる日,父ちゃんやじぃじばぁばに早めに迎えに行ってもらう時は,延長保育の子どもたちが移動する時間前なので,おそらく問題ないのだ.これから早く帰る日は,5時45分前に迎えに行くか,延長をキャンセルせずに6時のおやつが終わった頃,迎えに行くかのどっちかにするかな.

 そして,S先生とも話したのだが,これからはいつもの予定と違う時はあらかじめエルにも話しておこうと思う.

 時間の概念が未発達な幼児に予定を話すかどうかは考えることがある.最近は,「明日」や「今度」が「今」ではないことをなんとなく理解しているようなので,先の予定を話して楽しみにしたり,それなりの心構えを期待したりすることもある.その前の一時期は「予定=今」だったらしく,「後で○○行こうね」と言われるやいなや玄関に向かうことがあった.あらがじめ言っても混乱するだけか,と言わずにおいたことも多々ある.10月から延長保育を再開する時は,朝,保育所に着いてから「エル,今日から『延長さん』だよ.頑張ってね.待っててね.」と言うと,とりあえずやや神妙な顔で頷いていたエル.

 つい1時間程前,自分がぐずって泣いたことを「えるちゃん,きのう,えーんえーんて ないたね.」と言うこともあれば,わかっているのかいないのか「これ,こないだ かったね.」と言うこともある.まだまだ大人とは違う時間や言葉の世界にいるエルだけど,エルが納得しやすいことを一番に現在・過去・未来の話をしてみよう.

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October 22, 2007

「きのう」と「もう じゅうじ」(2歳2ヵ月)

 10月20日(土) 前日,母ちゃんが組み立ててやった工作を見て「きのう これつくったね.」と,初めて「きのう」と言った.

 昨日と今日という時間感覚が正確に理解(一般的には3歳頃)できているかどうかはわからない.こう発話する少し前に,エルがじぃじにその工作を見せた時,母ちゃんが「ああ,昨日作ったヤツね.」と言ったからだ.数日前,エルは初めての絵本を母ちゃんが読むと,「もう いっかい!」とリクエストした後,「こんど えるちゃん」と自分で絵本をめくり,かなり正確に再生していた.それほど,最近のエルの記銘・再生能力は敏感なのである.しかし,これまで「昨日○○したでしょ?」と言われても,首をかしげながら「きのう?」とオウム返しをしていた行動とは明らかに違う発話だった.

 そして翌21日(日),朝9時半過ぎ,時計を振り返りながら「もう じゅうじだね」と言った.一瞬,時計が読めるのかとドキリとしたが,よく考えれば,生活の文脈から発生した発話であると思われる.午前10時は保育所で外に出たり活動の切れ目になったりする時間,午後10時は「もう10時になるよ!早く寝なさい!」と寝かしつけられる時間,どちらもエルの生活の中で区切りの時間として耳にすることが多い時刻だと考えられるのである.

 こうして,「時間」に関する発話が始まった.ここから,どのような過程を経て正確な理解への道程が展開されるのであろうか.楽しみである.

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